子育てに適した住環境とは?引越し前にチェックしたい公共施設と支援サービスまとめ


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子供の成長を考えたとき、子育て環境が整っている場所へ引っ越したいと思う人は多いでしょう。
ここでは、子育てに適した環境とはどんな環境であるか、チェックするべきポイントをご紹介します。また、周辺にあると便利な公共施設やサービスもご紹介しますので、引越し先を選ぶ際の参考にしてください。

■子育てに役立つサービスの分野と施設名・支援サービス名

サービス分野 施設・支援サービス名
福祉・子育て支援 子育て支援センター、認定こども園、一般保育、一時特定保育
在宅サービス 一時預かりサービス
生活支援・児童施設 放課後児童クラブ、学童保育
教育施設 図書館
公共施設 児童館(公民館)、公共の体育館、区民プール

子育てに良い環境とは?

子育てに向いている環境とは、どのようなものなのでしょうか。主な所を見ていきましょう。

治安が良く安全な環境である

子育て環境を選ぶ上で注目すべき点は、地域の安全性です。交通事故や不審者の目撃情報が多発している地域を引越し先に選んでしまうと、安心して子育てができません。
特に、子供が小さいうちは、さまざまなことを自分で判断するのは難しいです。子供が不幸な事故・事件に巻き込まれないためにも、安全な環境を用意しましょう。

教育環境が整っている

次に着目したいポイントは、教育環境が整っているかどうかです。小学校や中学校などの教育機関が自宅から遠いと、帰り道に犯罪や交通事故に巻き込まれるリスクが高くなります。また、塾やスイミングスクールなど、習い事ができる場所が自宅近くにあるかどうかもチェックしておきましょう。引っ越す前に家から徒歩何分くらいかかるか、確認しておくと安心ですね。

子供と行ける施設が充実している

充実した子育て生活を送るため、子供と行ける施設が充実しているかどうかも大切です。子育てに向いている地域の特徴として、公園やデパート内のプレイルームといった遊び場がたくさんあることが挙げられます。そうした場所には同年代の子供が集まることが多いので、遊びを通して友達を作れるというメリットもあるでしょう。

医療機関が近くにある

小児科や整形外科など、医療機関が近いことは重要なチェックポイントになります。子供が病気になったときやケガをしたとき、すぐに連れていければ安心です。

子育てに助かる公共施設

子育てに向いている引越し先を探す場合、移住した先にどのような公共施設があるかもチェックしておきましょう。ここでは、具体的にどのような施設があると便利なのかをご紹介します。

図書館や児童館(公民館)などの学び場・遊び場

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自宅周辺に図書館や児童館(公民館)があると、定期的に本を借りたり、友達と遊んだりすることができます。また、こうした場所は常に大人の目があるので、不審者に声をかけられにくい点も安心です。

共働きで子育てする家庭にうれしい施設やサービス

共働きで子育てする家庭にとって、仕事中に子供を預かってくれたり、子供のお世話をサポートしてくれたりする施設やサービスはありがたいもの。近年は、昔に比べて共働き世帯が増え、共働きで子育てする家庭をサポートしてくれる施設も増えています。
仕事と家事で忙しい人におすすめの施設やサービスについてご紹介します。

放課後児童クラブ

放課後児童クラブとは、保護者が働いていて日中、家にいないときに、小学生の子供たちに遊びや生活の場を児童館などで提供している団体のことです。NPOや民間企業などのほか、自治体が運営元になっているケースもあります。放課後、子供を預けられる場所や、子供が安全に活動できる場所を探しているなら、放課後児童クラブの利用ができないか、移住先の市区町村役場に問い合わせてみることをおすすめします。
放課後児童クラブでは、お茶会や工作などさまざまな活動を行っているため、子供にとっても良い経験となるでしょう。

子供を一時預かりしてくれる施設

休日出勤が入ってしまったので、子供を急遽、誰かに預かってほしいときなどにおすすめなのが、子供の一時預かりのサービスです。保育園や民間の施設で利用料を支払うことで、1日または数時間、子供を預かってもらえます。未就園児の場合、区の保育施設における一時預かりは、世帯収入が一定以下なら利用料がかからないこともあります。民間の一時預かりサービスは、生後3ヵ月の乳児から就学児までが対象と年齢層の幅が広く、料金もさまざまです。

子供も大人ものびのび過ごせる住環境を選ぼう

子育てしやすい環境を選ぶときのポイントとして、大人も子供と無理なく快適に過ごせることも大切です。大人と子供がいっしょに体を動かせる場所や、趣味を楽しめる施設があれば、引越し後の新生活を有意義なものにできるでしょう。
ここからは、大人と子供が利用できる施設やサービスを紹介します。

大人も子供も利用できる公共の体育館やプール

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体育館やプールなど、予約不要で子供も大人も利用できる公共の施設があります。体育館では卓球やバドミントンを楽しめて、用具を貸し出してくれるところもありますので、気軽に利用できるでしょう。
特に、東京都には数多くの公共の体育館や区民プールがあり、誰でも自由に利用できます。利用料金は区によって異なりますが、体育館も区民プールも2時間につき大人400円程度です。
こういった公共の施設が周辺にあるかどうか、各自治体のウェブサイトでチェックしてみましょう。

子供といっしょに通える習い事

親子で通える料理教室やヨガなど、週1回でもいいので子供と共有できる時間があれば、新生活はより充実します。親子いっしょに通えば共通の知人ができるので、親子そろって交流できたり、情報交換できたり、新天地でのメリットも多いです。
何より、親子共通の目標を見つければ、引越し後の生活を、より前向きに楽しめるでしょう。

子育てに適した環境を選んで快適な生活を

引越し後の生活をより快適なものにするために、子育てに適した環境を選ぶことが大切です。
まずは引っ越す予定の地域がどのような環境であるのか、インターネットで情報収集をしてみましょう。また、現地に足を運んで、実際の住環境をチェックするのもおすすめです。
今回ご紹介したポイントを押さえて、家族みんなが満足して暮らせる場所を選んでください。

監修者:髙野友樹
株式会社 髙野不動産コンサルティング代表取締役。公認不動産コンサルティングマスター、宅地建物取引士。不動産会社にて仲介、収益物件管理に携わった後、国内不動産ファンドにてAM事業部マネージャーとして勤務。2014年、株式会社髙野不動産コンサルティングを創業。

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