マンション2階に住むメリット・デメリットは?2階を選ぶ際の注意点


マンションを購入するにあたり、何階に住むか悩む人もいるのではないでしょうか。マンションは、1階や最上階など、住む階数によって住戸としての特徴が異なるもの。マンションの2階にも、1階や上層階にはない、住戸としての特徴や魅力があります。
ここでは、マンションの2階に住むメリット・デメリットのほか、2階を選ぶ際の注意点をご紹介します。

マンションの2階に住むメリット

マンションの2階に済むメリットは下記の5つです。

  • 階段でも移動できる
  • 地上までの移動時間が短く、災害時の避難が容易
  • マンションの2階は高層階より価格が安い
  • 1階が住戸でない場合、生活音を気にしなくてもいい
  • 高い所が苦手な人でも安心

まずは、マンションの2階に住むメリットについて見ていきましょう。

階段でも移動できる

階段でも移動できる

高層階のマンションであっても、一般的に2階であれば階段で上り下りすることが可能です。
マンションによっては朝の通勤時間など、エレベーターが混み合う場合があるでしょう。2階であれば階段を利用できるので、エレベーターを待つ必要がありません。

地上までの移動時間が短く、災害時の避難が容易

タワーマンションなど、高層階の場合、地上まで下りる際や、地上から部屋に戻る際に、ある程度の時間が必要になります。朝、新聞を取りにいくときや、忘れ物をして部屋に戻るときなど、移動時間がかかるため、億劫に感じることもあるでしょう。マンションの2階であれば、高層階と比べて地上までの移動時間が短いので便利です。
また、マンションの2階であれば、万が一、火事や地震などの災害が起きたとき、比較的早く避難できます。

マンションの2階は高層階より価格が安い

一般的に、同じマンションで同じ間取り・広さであったとしても、階数によって価格が変わります。例えば、20階建てのタワーマンションで、最上階と2階の住戸の価格を比べたら、2階のほうが低価格になるでしょう。
「立地が良いマンションがいいが、できる限り価格を抑えたい」という場合、2階を含む低層階の住戸がおすすめです。

1階が住戸でない場合、生活音を気にしなくてもいい

生活音を気にしなくていい

特に小さい子供がいると、下の階の住民に迷惑をかけてしまわないか、気を使う場合があります。
その点、1階がエントランスや駐車場になっていて、住人がいないマンションの2階であれば、階下への騒音を心配せずに生活をすることができます。

高い所が苦手な人でも安心

個人差はありますが、高い所が苦手な人であっても、2階であればOKという場合もあるでしょう。
「高い所は苦手だけれど、道路がすぐそばにある1階は避けたい」という人の場合、2階がおすすめです。

マンションの2階に住むデメリット

マンション2階に住むデメリットは下記の4つです。

  • 日当たり・眺望は悪い場合もある
  • 高層階に比べて虫が侵入しやすい
  • 地上から室内が見えることも
  • 2階程度の高さだと登って侵入されるリスクがある

続いては、マンションの2階に住むデメリットを見ていきましょう。

日当たり・眺望は悪い場合もある

マンションの場合、住戸の階数や周辺にある建物の高さによっては、日当たりや眺望が悪くなることがあります。2階は上層階に比べて高さがありませんので、日当たりや眺望が悪くなる場合があるでしょう。

高層階に比べて虫が侵入しやすい

1階と同様、2階は地面と近いため、高層階と比べて虫が侵入しやすいといえるでしょう。特に川など、水辺が近い環境だと、窓から虫が入り込んでくるリスクが高くなります。

地上から室内が見えることも

マンションによりますが、2階くらいの高さの場合、地上から室内が見えてしまうことがあります。
1階の場合、塀などが目隠しとなり室内が見えにくいが、2階はさえぎる物がなく、室内の様子やベランダに干した洗濯物が見えてしまうという場合があるでしょう。

2階程度の高さだと登って侵入されるリスクがある

2階程度の高さの場合、外から登って侵入することが可能です。マンションによっては、バルコニーの下に受水槽やゴミ置場が設置されているため、それを足がかりにして、侵入されてしまうリスクがあります。防犯ガラスにするなど、窓からの侵入に備える必要があるでしょう。

マンションの2階を選ぶ際の注意点

マンションの物件探しで2階の住戸を検討するのであれば、下記のポイントに注意して選ぶようにしましょう。
マンションの2階を選ぶ際の注意点は下記のとおりです。

  • 日当たりや眺望が良いかどうか
  • 近くに虫の発生源となるような水辺がないか
  • 地上から丸見えではないか
  • 外部から侵入されやすくなっていないか、防犯対策がおこなわれているか

ひとつずつ解説します。

日当たり・眺望が良いかどうか

マンションの2階は、物件によって日当たりや眺望が優れない場合があります。物件選びで、日当たりや眺望を重視する人は、暗くなってからでは日当たりがわからないので、明るいうちに物件を見学しましょう。

近くに虫の発生源となるような水辺がないか

マンションの2階は、高層階と比べ虫が侵入しやすいといえます。物件を見学する際には、近隣に水辺がないかどうかなど、環境をチェックすることも忘れないでください。

地上から丸見えではないか

物件を見学する際に、マンションの周辺から住戸を眺めて、室内が見えないかどうか確認しましょう。近くや少し離れた場所から、部屋の中が見えていないかチェックしてみてください。

外部から侵入されやすくなっていないか、防犯対策がおこなわれているか

前述のとおり、マンションの2階は登って侵入することが可能です。外部から侵入されやすくなっていないかをチェックしましょう。
また、物件を見学する際には、「管理人が常駐している」「監視カメラが複数台設置されている」など、防犯対策がおこなわれているかもチェックしておくことをおすすめします。

マンションの2階はライフスタイルに合うならおすすめ

マンションの2階は、地上への移動時間が短く、階段を使って移動できるなど、いくつかのメリットがあります。マンション購入を考える際に、立地の良いマンションであっても、高層階と比べて費用を抑えられる点も魅力でしょう。
これからマンションを購入される人で、2階も選択肢に入れるのであれば、ご紹介したポイントを踏まえて部屋を探してみてください。

監修者:髙野友樹
株式会社 髙野不動産コンサルティング代表取締役。公認不動産コンサルティングマスター、宅地建物取引士。不動産会社にて仲介、収益物件管理に携わった後、国内不動産ファンドにてAM事業部マネージャーとして勤務。2014年、株式会社髙野不動産コンサルティングを創業。

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