マンションの1階は虫が多い?虫対策や虫が出にくい物件選びのコツ


マンションの1階は販売価格が安く設定されている、災害時に避難しやすいなど、ほかの階にはない魅力があります。しかしながら、高層階と比べて虫が出やすいことも確かといえるでしょう。
ここでは、マンションの1階に住むメリットや虫対策をご紹介します。また、マンションの1階を視野に入れて物件を探す際のポイントについてもご紹介しましょう。

マンションの1階に住むメリット

一般的にマンションの1階は、高層階よりも価格が安いことがメリットといえるでしょう。また、ほかの階と比べて外に出やすく、災害時は避難しやすいですし、重い荷物を持ち運びする際も、ほかの階と比べて楽な点がメリットといえます。
さらに、マンション1階で専用庭がついている住戸であれば、家庭菜園やガーデニングを楽しむことができる点も魅力です。

マンションの1階は虫が多い?

マンション1階

マンションの1階は虫が飛んできやすい高さであるため、蚊やハエなどが窓から侵入する場合があります。専用庭がある物件は、庭の緑についた虫が室内に入り込むこともあるでしょう。
また、マンションの1階は高層階と比べて湿気が多いため、コバエなどの害虫が発生しやすいといえます。

マンション1階の虫対策

マンションの1階に住む場合は、室内でコバエなどの害虫を発生させないことや、室内に蚊などの虫を入れないようにすることが大切です。マンションの1階でできる虫対策は下記のとおりです。

  • 室内をきれいに保つ
  • 洗濯物を取り込むときにチェックする
  • ベランダに虫よけグッズを設置する
  • 網戸や玄関扉に虫よけスプレーをする
  • 虫よけ効果がある植物を植える
  • 暗くなったら窓を閉める

それぞれ、詳しくご紹介します。

室内をきれいに保つ

コバエなどの害虫が発生しないようにするために、室内をこまめに掃除してきれいに保つことが大切です。
特にキッチンの生ゴミは、コバエなどの害虫が発生する原因になります。溜め込んでしまわず、こまめに処理するようにしてください。水切りネットなど、生ゴミをまとめた袋を搾って水分を出し、新聞紙などでくるんでからポリ袋に入れてしっかりと口を閉じます。捨てるときは、蓋つきのゴミ箱に捨てるのがおすすめです。
また、部屋の中にお菓子の食べかすや髪の毛といったゴミが多く落ちていると、虫が寄る原因になります。掃除機をかけるなど、日々の掃除を習慣化しましょう。

洗濯物を取り込むときにチェックする

ベランダや専用庭に干した洗濯物を無造作に取り込んでしまうと、洗濯物についた虫をそのまま室内に入れてしまう可能性があります。大型の虫やハチなどが入り込むリスクもありますから、洗濯物を取り込む際には十分注意しましょう。
また、虫よけ効果がある洗濯物用ネットで覆って干す、虫が好む甘い香りの柔軟剤を使わないようにするといった対策も効果的です。

ベランダに虫よけグッズを設置する

虫よけグッズ

虫対策として、ベランダや玄関などに掛けておくことで、外からの虫の侵入を防ぐことができるアイテムも効果的です。
なお、ベランダに鉢植えやプランターを置いている場合、下に敷くタイプの虫よけグッズを使うのもおすすめです。

網戸や玄関扉に虫よけスプレーをする

窓や玄関は虫の出入り口となりやすい場所ですが、対策することで虫が侵入するリスクを減らすことができます。出入りの際に虫が入り込むのを防ぐため、網戸や玄関扉に虫よけスプレーをしておくといいでしょう。

虫よけ効果がある植物を植える

虫よけ対策として専用庭つきの物件に住んでいる場合は、ハーブなどの虫よけ効果がある植物を育てるのも効果的です。
レモングラスやミントは比較的育てやすいため、ハーブ栽培の初心者にもおすすめといえます。

暗くなったら窓を閉める

特に春先や秋口は、窓を開けて夜風を楽しみたいという人もいるかもしれません。しかし虫は、明るい光に寄ってくる習性があります。暗い夜に、室内に明かりを灯して窓を開けていれば、虫が入るリスクが高まります。

マンションの1階に虫が侵入したときの対処法

どれだけ念入りに虫対策をおこなっていても、マンションの1階に住んでいる以上、完全に虫の発生や侵入を防ぐのは難しいでしょう。虫が入ってしまったときに慌てないためにも、対処法を知っておきましょう。
マンションの1階で虫が侵入したときの対処法は下記のとおりです。

  • 殺虫スプレーを使う
  • 電気タイプの殺虫器や捕虫器を使う
  • 窓を開けて虫が出ていくのを待つ

殺虫スプレーを使う

虫が侵入したときの対処法として、殺虫スプレーを使うのが効果的です。ポイントとしては、虫が動かなくなるまで、長めに噴射し続けるようにしてください。また、使用後は換気扇を回すなど、十分に換気をおこないましょう。

電気タイプの殺虫器や捕虫器を使う

室内に虫が侵入してしまったときの対処法として、電気を使って殺虫する電気タイプの殺虫器や捕虫器を室内に設置するのがおすすめです。電気タイプの殺虫器には、電撃が走るラケット型の殺虫器や、室内の虫を引き寄せて捕獲できる捕虫器など、さまざまなタイプがあります。
小さい子供やペットがいて殺虫スプレーを使うのに抵抗があるという場合は、利用を検討してみてください。

窓を開けて虫が出ていくのを待つ

虫が室内に入ってしまった場合は、窓を開けて虫が出ていくのを待つという方法もあります。特に夜、虫は明るいほうへ行く習性がありますので、電気を消して窓を開けることで外灯など、外の灯りに誘われて出て行くことがあります。
また、ハチのように危険がある虫が入ってしまったときは、窓を開けてから別の部屋に避難して、しばらく待つようにしてください。

虫が多いマンションの特徴

マンションを購入する際には、物件選びの段階で虫が多く出そうな物件を避けるのがポイントです。
虫が多いマンションの特徴は下記のとおりです。

  • 築年数が古い
  • ゴミ置き場の清掃状態が悪い
  • 飲食街・飲食店に近い

それぞれ、詳しく解説します。

築年数が古い

築年数が古い物件は、新築物件に比べると虫が出やすいといえるでしょう。マンションに出る虫の一部は、共用部分の排水管を通じて室内に侵入します。長年にわたり排水管のメンテナンスがおこなわれず、汚れが蓄積したマンションは虫が出る可能性が高くなります。

ゴミ置き場の清掃状態が悪い

マンションのゴミ置き場が十分に掃除されていないと、虫が出るリスクが高まります。1階の部屋を検討するのであれば、ゴミ置き場の位置や清掃状態を確認しておきましょう。

飲食街・飲食店に近い

特に、ゴキブリを避けたいのであれば、飲食街や飲食店の近くのマンションは避けるべきでしょう。
周辺が飲食街である、隣に飲食店があるといった場合、ゴキブリが出る可能性が高くなります。
近隣に飲食店が複数ある立地は便利ですが、虫が出るリスクがあるということは覚えておいてください。

マンションの1階に住む場合は虫対策をして快適に過ごそう

マンションの1階には、ほかの階にはない魅力があります。とはいえ、マンションの1階はほかの階に比べ虫が出やすいので、部屋をきれいに保つ、虫よけグッズを活用するといった対策をとるのがおすすめです。
マンションの1階の住戸を購入する予定がある方は、物件の周辺環境をチェックして、虫が発生しやすい環境ではないか確かめておきましょう。

監修者:髙野友樹
株式会社 髙野不動産コンサルティング代表取締役。公認不動産コンサルティングマスター、宅地建物取引士。不動産会社にて仲介、収益物件管理に携わった後、国内不動産ファンドにてAM事業部マネージャーとして勤務。2014年、株式会社髙野不動産コンサルティングを創業。

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