ワンルームと1Kのメリット・デメリットを比較!おすすめはどっち?


マンションの部屋探しをする際に、「ワンルーム」と「1K」でどちらにしようか迷う人もいるでしょう。ワンルームは1Kと間取りや特徴が異なります。
ここではワンルームと1K、それぞれの特徴やメリットとデメリットをご紹介します。また、ワンルームの住戸はどんな人に向いているのかという点やワンルームを選ぶ際に意識したいポイントも紹介しましょう。

ワンルームとは?1Kとの違いについて

1Kとワンルーム

ワンルームと1Kの違いは、キッチンが居室から独立しているかどうかという点です。
ワンルームは居室とキッチンのあいだに扉などの仕切りがなく、1Kは居室とキッチンのあいだが扉などで仕切られています。
なお、ワンルームで「8畳」と書かれた物件は、キッチンと居室を合わせて8畳の広さであり、居室は1Kの「8畳」よりも狭くなります。
まずは、それぞれの間取りの特徴を見ていきましょう。

ワンルームの間取り

ワンルームには、玄関を開けたらすぐに居室があるタイプや、玄関と居室のあいだに仕切りが設けられているタイプの物件があります。また、長方形や正方形、台形など、部屋の形もさまざまです。

1Kの間取り

キッチンと居室のあいだが扉で仕切られている1Kは、トイレと浴室が分かれている物件も多くあります。
キッチンと居室の位置関係ですが、玄関の次がキッチンで、その奥に居室が設けられているタイプの間取りが一般的です。

ワンルームのメリット・デメリット

続いては、ワンルームのメリットとデメリットをご紹介します。

ワンルームのメリット

・1Kより家賃・物件価格が安い
ワンルームの一番のメリットは、同じエリアで同じ設備の1Kよりも、家賃や物件価格が安い傾向があるという点です。

・キッチンが開放的で広々としている
ワンルームの住戸はキッチンスペースが区切られていないため、料理をする際に狭さを感じにくいという点もメリットです。

ワンルームのデメリット

・キッチンのにおいが充満してしまう
デメリットとして挙げられるのは、キッチンを利用したときのにおいが、部屋に充満してしまうという点でしょう。

・トイレや浴室と居室が区切られていない
物件の間取りによりますが、トイレや浴室と居室が区切られていない点も、状況によってはデメリットとなってしまう場合があります。特に、来客時は配慮する必要があるでしょう。

1Kのメリット・デメリット

一方、1Kのメリット・デメリットは下記のとおりです。

1Kのメリット

・キッチンのにおいが居室に充満しない
1Kのメリットは、料理のにおいが居室に充満しづらいという点が挙げられます。

・キッチンと居室を分けて使うことができる
1Kは、キッチンが居室と独立しているため、居室を生活感のないおしゃれな空間にしたいと考える人には魅力でしょう。

1Kのデメリット

・ワンルームよりも家賃・物件価格が高め
1Kのデメリットとしては、エリアやスペックなど条件が同じであれば、ワンルームよりも家賃や物件価格が高く設定されている場合が多いという点が挙げられます。

・キッチンが狭い
一般的に1Kの物件は、居室への通路にキッチンがあるため、料理をするときに狭く感じることがあるでしょう。

ワンルームはどんな人におすすめ?

ワンルームは、下記のような人におすすめといえます。

  • 費用を抑えたい人
  • 仕切りのない広々とした空間で調理したい人
  • セカンドハウスとしての物件を探している人

それぞれ、詳しくご紹介します。

費用を抑えたい人

住戸にあまりお金をかけたくない人や、費用を抑えて都心部に住みたいと考えている人にとって、ワンルームは最適な住まいだといえるでしょう。

仕切りのない広々とした空間で調理したい人

近年では、カウンターキッチンのように、キッチンと居室に一体感を感じられる間取りも人気です。狭いキッチンは嫌だという人や、人が来たときに会話をしながら料理をしたいという人にも、ワンルームがおすすめです。

セカンドハウスとしての物件を探している人

メインの住戸とは別に、ワーキングスペースや趣味部屋などにするためのセカンドハウスを探している人にとっても、ワンルームはおすすめです。
セカンドハウスを維持する上で、一般的にワンルームであれば、間取りがシンプルで清掃しやすいため、管理が負担になりにくいといえます。

ワンルームの物件を借りる際のポイント

賃貸物件でワンルームの部屋を選ぶときに、チェックしておきたいポイントは主に下記の3つがあります。

  • キッチンの位置
  • ロフトの有無
  • デザインや設備がライフスタイルに合うか

キッチンの位置

ワンルームの場合、料理のにおいを遮断することは不可能です。とはいえ、玄関近くにキッチンがある長方形のワンルームを選べば、奥側や部屋の中央にキッチンがある場合に比べ、比較的においを防ぐことができるでしょう。

ただし、浴室やトイレの向かいにキッチンがある間取りの場合、料理をするときのスペースが狭いと感じる可能性があります。頻繁に料理をする人や、広いスペースを確保したい人には、キッチンの後ろ側が広く空いている間取りのほうが適しているケースもあります。

ロフトの有無

ロフト

キッチンと居室に仕切りがないワンルームであっても、ロフトのついた物件であれば独立した居室スペースを持つことができます。
「ワンルームだとやや手狭に感じるが、キッチンが分かれている必要はない」という場合は、ロフトつきのワンルームを選択肢に入れてみてください。

デザインや設備がライフスタイルに合うか

デザインや設備がライフスタイルに合うかどうかという点もチェックしましょう。ワンルームには、リノベーションをおこなって快適に住める工夫がされている物件のほか、開放的な空間を演出したデザイナーズマンションやルーフバルコニーつきの物件など、さまざまな種類があります。
ほかにも、浴槽をなくしてシャワールームのみにすることで家賃を抑えたワンルームは、浴槽に浸かることを重視していない人にとっては魅力でしょう。

ワンルームの物件を購入する際のポイント

最後に、ワンルームの物件を購入する際に意識しておきたいポイントを、2つまとめました。

  • 希望条件に優先順位をつける
  • 不動産情報サイトなどで比較・検討する

希望条件に優先順位をつける

ワンルームを購入する際には、「何のために購入するのか」「マンションに何を求めるのか」という点について考え、希望を書き出した上で優先順位をつけましょう。

例えば、「趣味の部屋にしたい」ということであれば、キッチンと区切りがあるなど、適した間取りを選ぶ必要があります。もし、書斎のようにしたいのであれば、強い日差しが差し込むマンションやカビのリスクが高いマンションは避けたほうがいいでしょう。
一方、「将来は投資用マンションとして運用したい」という場合は、駅に近いなど立地条件の良いマンションを選ぶ必要があります。

不動産情報サイトなどで比較・検討する

ワンルームの物件を購入する場合は、不動産情報サイトなどで情報収集をおこない、複数の物件を比較・検討して選びましょう。
気になった物件があったら積極的に足を運び、現地の様子や周辺環境などを、目で見て確認するようにしてください。

ワンルームか1Kか、ライフスタイルに合った部屋を選ぼう

ワンルームにも1Kにも、それぞれメリット・デメリットがありますし、実際の住みやすさは物件によっても異なるでしょう。
ワンルームであっても、居室とキッチンが別々の空間に見えるような間取りの物件もあります。部屋を選ぶ際には、十分な情報収集をおこなって、気になる物件があれば見学してみるのがおすすめです。

監修者:髙野友樹
株式会社 髙野不動産コンサルティング代表取締役。公認不動産コンサルティングマスター、宅地建物取引士。不動産会社にて仲介、収益物件管理に携わった後、国内不動産ファンドにてAM事業部マネージャーとして勤務。2014年、株式会社髙野不動産コンサルティングを創業。

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