失敗しない新築マンションの選び方 物件選びのポイントを解説


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新築マンションの物件を探すにあたって、どのような条件で選べばよいのか悩んでしまう方もいるのではないでしょうか。購入後、快適に暮らすためにも、マンションの立地や外観以外のポイントにも目を向けることが大切です。

そこで今回は、新築マンションに求める条件やライフスタイルに合った物件を選ぶポイントについてご紹介します。

エリアや規模、性能などから選ぶときのポイント

新築マンションを選ぶ際、まずはマンションのエリアや規模、性能に注目する方は多いはず。その際、具体的に下記の8つのポイントをチェックしてみましょう。

1 交通アクセス

交通アクセスを確認するにあたっては、マンションから最寄り駅までの距離や交通手段、利用路線などを確認して、通勤や通学がしやすいエリアかどうかを判断します。徒歩なのか、バスや自転車を利用するのかなど、日常生活をイメージしてみましょう。

2 周辺環境

生活する上で、周辺環境の良さを重視したいのであれば、利用頻度の高いお店や施設、病院などが近くにあるかどうかをチェックしましょう。また、静かな環境であることを優先したい場合も、昼・夜とも確認してみることが大切です。小さな子供がいる家庭なら、保育施設や公園などが近くにあると便利でしょう。

3 治安・防災

マンションのエリアの治安や防災状況も必ず確認しましょう。地域の犯罪率や、防災のための取り組みなどをチェックし、安心して暮らせるエリアかどうかを判断します。

4 デベロッパー

デベロッパーの規模やマンションのブランドで物件を選びたいという方もいるでしょう。特に、大手の不動産会社の場合、アフターフォローでも安心感があります。

一方、中小不動産会社の取り扱いマンションは、そのデベロッパーならではの個性やバリエーションがあるマンションも多くそろっています。

利用するデベロッパーを大手・中小のどちらにするかは最初から決めつけず、広い視野で物件選びをすることをおすすめします。

5 マンションの規模

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マンションの規模によっても、住み心地は大きく異なります。ここでは、小・中規模マンション、大規模マンション、タワーマンションの3タイプに分け、それぞれの特徴をまとめました。

・小・中規模マンション
100戸未満の小・中規模マンションの場合は、閑静な住宅街での低層物件が多く見つけられます。
ただし、大規模マンションに比べて一戸あたりの管理費が高くついたり、管理人が常駐しなかったりする物件が多いことに注意しましょう。

・大規模マンション
100戸以上で多棟型の大規模マンションの場合、家族住まいも多く、さまざまな世代の人々が集まる傾向があります。そのため、マンション内や周辺も賑やかな雰囲気のところが多いという特徴があります。

・タワーマンション
大規模マンションの中でも、都心や駅近に多く見られるのが、高層タイプのタワーマンションです。タワーマンションならではの魅力としては、コンシェルジュサービスやキッズルームなど、棟内の共用スペースやサービスが充実している点が挙げられます。
災害発生時などに備えて、避難経路についても確認しておきたいところです。

6 マンションの性能

マンションの構造や耐震性など、建物自体の性能が気になるという方もいるでしょう。

耐震基準 には、旧耐震基準と新耐震基準があり、1981年6月1日以降に建築確認申請が受け入れられた建物は、新耐震基準で建てられたものになります。気になる場合は、不動産会社に確認してみることをおすすめします。
また、遮音性能も確認したいところです。一般的に鉄筋コンクリート造(RC造)のマンションであれば遮音性能は良いですが、壁の厚さによっても変わりますので確認しておきましょう。

7 定期借地権つきマンション

定期借地権つきマンションとは、建物は購入者の所有物になる一方で、土地は土地の所有者に地代を支払い、契約期間まで借りるというタイプのマンションです。契約期間は「50年以上」と定められており、契約満了後は基本的に借主が土地を更地にして、所有者へ返還します。

この定期借地権つきマンションは、利便性の高い立地であるにもかかわらず、相場よりも安くなるケースが多くあります。

定期借地権つきマンションの購入を検討する際は、購入費用や物件の価値、ライフプランなどを考慮して判断しましょう。

8 災害リスク

地震や洪水、津波などの災害リスクについても、マンション購入にあたって必ず確認したいポイントです。どのようなリスクがあるのかを踏まえて、納得できる物件を選ぶようにしましょう。

全国の災害リスクについては、各自治体が公開しているハザードマップから確認することができます。また、マンションの売買契約前に受ける重要事項説明でも、その地域のハザードマップなどが記載された書類を確認するため、必ず目を通しておきましょう。

部屋を選ぶときのポイント

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ここからは、購入したいマンションを決めた後に、部屋を選ぶ際に注目したいポイントについて、階数・方角・位置といった項目別に確認していきましょう。

階数

低層階は、エントランスが近く出入りがしやすいため、地震や火災などの際にも速やかに避難しやすいというメリットがあります。その一方で、車の音や通行人の声などが聞こえやすいという懸念点も。また、虫が入りやすい、外から室内が見えやすいといった点にも注意したいところです。

高層階は、周りの建物が少ないため、日当たりや風通しが良い物件が多く、外からの視線もあまり気にならないというメリットがあります。ただし、夏場は日射しが強かったり、エレベーターの待ち時間が長くなったりする点も考慮しておきましょう。

方角

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人気の高い南向きの部屋は、日のあたる時間が長いため、日中に家で過ごす時間が長い人に合った物件といえるでしょう。東向きは、朝の日当たりが良いのが特徴です。西向きは朝日が入りにくい一方、午後は夕方まで長く日があたります。北向きは日があたりにくいものの、家具や壁が日焼けしにくいというメリットがあります。

位置

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マンション内の部屋の位置は、角部屋とそれ以外の中部屋に分けられます。

特に人気が高いのは角部屋です。リビングなどの壁2面に窓があり、日当たり・風通しともに良好な上、エレベーターや階段から離れていることも多く、玄関前をあまり人が通りません。角部屋は中部屋よりも面積が広めになっている物件も多く見られます。

間取り

最もオーソドックスな間取りは、玄関から一直線に廊下が延びており、左右に居室がある「田の字型」だといえるでしょう。水回りが中央に集中しており、効率的な家事動線になっているというメリットがあります。

リビングは縦長タイプと横長タイプがありますが、縦長タイプは各居室の独立性が高くなり、横長タイプはリビングの日当たりが良くなるという利点が挙げられます。

後から取りつけられる設備

後から取りつけられる設備についてもチェックしておきましょう。取りつけられると便利な設備としては、次のような物が挙げられます。

  • 浴室乾燥機
  • ディスポーザー
  • パントリー
  • 食洗機
  • 床暖房

すでに設置されている設備をチェックした上で、必要な設備はあるか、後から取りつけられるかを確認してみましょう。

マンションに求める条件の優先順位を決める

新築マンションを選ぶにあたっては、比較したいポイントが数多くあります。すべての条件を満たすことは難しいため、マンションの立地、規模、部屋の間取りなど、優先順位をつけて物件選びをすることをおすすめします。

優先順位を明確にして検討する軸が定まることで、スムーズに検討できるようになるでしょう。

 

監修者:髙野友樹
株式会社 髙野不動産コンサルティング代表取締役。公認不動産コンサルティングマスター、宅地建物取引士。不動産会社にて仲介、収益物件管理に携わった後、国内不動産ファンドにてAM事業部マネージャーとして勤務。2014年、株式会社髙野不動産コンサルティングを創業。

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