6畳の部屋の広さのイメージはどのくらい?レイアウトで空間を広く見せる工夫とは?


6畳の部屋の広さのイメージはどのくらい?

一人暮らし用の物件などで、よく「6畳」という部屋を目にしますね。ここでは、この6畳の部屋について、どれくらいの広さのイメージなのか?どう家具を配置すると印象がいいのか?など、6畳の部屋についてご紹介していきます。

6畳は、約10平方メートル

6畳とは畳6枚分、メートル法で表記すると約10平方メートル(平米)になります。

1畳と平方メートルの関係について詳しく説明します。不動産広告が適正かどうかを審査・調査する不動産公正取引協議会連合会が示す「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」※1では、1畳あたりの広さは1.62平方メートル以上と定められています。

1畳=1.62平方メートルとして計算すると、6畳は「1.62平方メートル×6」となりその広さは9.72平方メートル、つまり約10平方メートルとなるのです。

ただし、畳の大きさは地域によって違いがあり、中には一畳が1.62平方メートルに満たない小さめのものや逆に1.65平方メートル以上の大きめのものもあるため、メートル法表記で正しい部屋の広さを把握したい場合は、物件情報を掲載している不動産会社に確認しましょう。
1「不動産公正取引協議会連合会」より抜粋

6畳は一人暮らしで確保したい広さ

6畳の広さで二人暮らしやルームシェアができるか…というと、ちょっと難しいかもしれません。部屋には、ベッドやテーブルといった家具やテレビなどの家電などを置くため、一人で暮らす居住空間として、6畳はできるだけ確保したい広さといえるでしょう。

6畳の広さがあれば、家具や荷物の多さもありますが、家族や友人が2、3人遊びに来て食事をしたり、1人ぐらい数日泊まっていく程度でなら、問題ありません。

もちろん、6畳を狭いと感じるか、広いと感じるかは、住む人の感覚次第ではありますが、同じ6畳の部屋であっても、居室の面積に含まれない収納スペースがどれだけ充実しているか、ということがポイントの一つになります。

たとえば、居室となる部屋は6畳でも玄関、キッチンやバス、トイレなどの水回りを含んだ部屋全体の面積18平方メートルの物件もあれば、20平方メートルの物件もあります。この面積の違いは収納スペースや水回りの差となります。

居室の面積に含まれないクローゼットや押入れがある6畳の場合、その分、部屋を広く使えます。そのため、備え付けのクローゼットや押し入れのない6畳の部屋に比べると住みやすい部屋ということになります。

6畳の部屋を選ぶメリットと注意点

6畳1R(ワンルーム)・1K(ワンケー)の物件は、複数の部屋がある物件に比べればスペースは限られますが、メリットもいろいろとあります。ここでは6畳の部屋に住むメリットと合わせて注意点もご紹介していきます。

メリット

立地や築年数にもよりますが、6畳1部屋の物件は複数の部屋がある間取りの部屋と比べると、面積が比較的小さくなるので、賃貸住宅であれば家賃がお手頃な傾向にあります。

生活に必要な広さを確保しつつ、月々の家賃の負担が比較的軽くなるというバランスのよいところがメリットといえるでしょう。また、敷金や礼金、仲介手数料などの初期費用は家賃の金額によって決まるので、初期費用も抑えられます。

家賃のほか、たとえば電気料金は、契約するアンペア数によって基本料金が異なります。6畳の広さであれば、電力を必要とする大きな冷蔵庫などは置くことが難しく、契約アンペア数は20~30A程度あればよいため、基本料金も安くなります。また、エアコンなどの冷暖房機器の効率がよいため、広い部屋に比べて光熱費をおさえることができるのもメリットといえますね。

一人暮らしとなると掃除も自分でやらなければなりません。スペースが限られた部屋では、掃除するスペースも少ないので、掃除の時間も短かくて済みます。掃除が苦手な方にとっては、あまり広い部屋よりも、6畳ほどの広さの部屋のほうが快適かもしれません。

注意点

6畳というスペースが限られた部屋では、どうしても置ける家具が限られるため、思い通りにインテリアを楽しむことができないこともあります。また、同じ6畳の部屋であっても、その形に注意する必要があります。

台形やL字、一辺が極端に短い形の6畳の部屋だと使い勝手が悪くなり、家具の置き場所などに困ることがあります。6畳はできれば確保したい広さなので、部屋の形が自分のライフスタイルに合っているかは注意しておきましょう。

工夫次第で大変身!6畳を広く見せるレイアウトのコツ

家具の配置は、部屋の印象を決める大切なポイントになります。実際の暮らしの中でも使い勝手などを左右するためとても重要です。しかし自分好みのオシャレなインテリアを単純に配置しただけでは、圧迫感を感じてしまうことも。

そこで、6畳の部屋をスッキリと広く見せるレイアウトの3つのコツをお教えします。

1.家具の大きさに合わせて配置を工夫する

家具を配置する際は、本棚などの大型家具を手前に、ローボードなどの低い家具や小型家具を奥に置いて視線を遮らないようにすることで、圧迫感を出さずにレイアウトできます。

特にベッドのような面積のある大きな家具を置く場合、ヘッドボードのないヘッドレスタイプや高さの低いロータイプのベッドは、少しでも部屋を広く見せたいという方におすすめです。また、家具をまとめて一面の壁に並べて配置し、なるべく床面や壁面を見せることで、広がりのある空間をつくることができます。ただし、高さや奥行きが異なる家具を並べると、まとまりのない印象になりやすいので気を付けましょう。

2.色の数は3色以内に、配色は明るめに

インテリアの色使いの工夫も、部屋を広く見せるためのコツの1つです。まず大切なのは使用する色の数。3色程度におさえることで、ゴチャゴチャしている印象をなくすことができます

次に、配色です。壁、カーテン、カーペットやラグといった、部屋の中でも特に大きい面積を占めるものを、白やベージュ、ライトグレーなどの白や淡い色でまとめます。そして、家具類も白やナチュラルカラーでまとめると、部屋全体が明るくなり開放感が生まれます。ただし、淡い色のみで統一すると部屋がぼやけてしまうので、クッションや観葉植物などでアクセントとなる色を取り入れるのがコツです。

3.部屋のテーマを決めた家具選びをする

家具を購入する際、まずは部屋のテーマを決めましょう。たとえば、木の素材をメインとしたナチュラルなテーマや、赤やオレンジを使ったポップなテーマなど、自分が目指す部屋のテーマを決めます。本屋やインターネットで、さまざまなスタイルのインテリアを見つけることができるので、参考にしてみるとよいでしょう。

素材の違う家具を色だけでそろえたり、テーマやイメージを持たずに配置してしまうと、雑然とした印象の部屋になってしまいます。まずはテーマを決め、さらにできれば素材も統一することで、部屋全体にまとまり感が出てキレイで広く見せることができます。

同じ6畳の部屋を狭く見せるのも、広く見せるのも工夫次第でいかようにも変えることができます。あなたにとって快適な6畳の部屋とするためにも、今回ご紹介した内容をぜひ参考にしてみてください。

※1 出典:「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則、実施細則、DK・LDKの広さの基準」http://www.rftc.jp/webkanri/kanri/wp-content/uploads/2019/02/h_sekoukisoku.pdf(最終確認:2020年1月27日)

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