4LDKの間取り図例10選!特徴やメリットをご紹介


4LDKの特徴とは?

4LDKとは、1つずつのL(リビング)D(ダイニング)K(キッチン)に、4つの部屋(居室)があるタイプの間取りのことです。

最大の特徴は、やはり部屋数が4つあることでしょう。個室が4つあるというのは、夫婦2人+子どもがいる(増える予定がある)、または親と同居しているなど、3~5人程度のファミリー世帯にとって過不足なく、特におすすめの間取りです。

2人暮らしであっても、在宅ワークをしている、趣味があるといった場合、4LDKなら専用の部屋とプライベートルームを分けるゆとりを持つことができるでしょう。実家の両親や友人などが遊びに来たときも、ゲストルームがあると便利です。

一方、部屋数が4つあるということは、広さもそれだけ必要ということになります。一般的に、戸建ての4LDKの坪数は、平屋・2階建てとも30坪~35坪前後(約100~115㎡前後)、マンションの4LDKの場合は、25坪から27坪(約82~90㎡)程度が1つの目安です。広さにゆとりのある場合は40坪(約132㎡)を超えることもあります。

間取りの選び方

一言で「4LDK」といっても、リビングやダイニング、キッチンの位置や配置によってその部屋の使い勝手は変わってきます。そのため、間取りを選ぶ際には、自分が「どういったライフスタイルで過ごしたいのか」がポイントになります。以下に、間取りを選ぶうえでのポイントをご紹介します。参考にしてみてください。

効率的に家事をしたい!

毎日の料理や掃除、洗濯などの家事を効率的にこなすには、水回りを中心にした家事動線が重要になります。たとえば、洗濯をスムーズにするためには、洗面所からバルコニーへの移動距離が重要です。また食事の配膳、片付けなどの家事をスムーズにするためには、キッチンとダイニングの移動距離が重要だったりします。家事の効率性を重要視したい方は、実際の家事をイメージしながら間取りを選びましょう。

家族とのコミュニケーションを大切にしたい!

家族が自然と顔を合わせるような空間を作るためには、リビングやダイニングを中心にした間取りがおすすめです。食事をしたり、団らんをしたりする場所であるリビングやダイニングが、住まいの中心にあることで、自然と人の集まりやすい空間が生まれ、家族間のコミュニケーションが取りやすくなります。

心地よい寝室で、快適な空間にしたい!

毎日を健康に過ごすためにも、「睡眠は大切!」と考えている人も多いのはないでしょうか。快適な睡眠には、心地よい寝室であることが欠かせませんが、寝室の位置も大切になります。たとえば、人が集まるリビングやトイレ、お風呂の隣に寝室があると、話し声やテレビの音、水流の音などで心地よい眠りが妨げられることにも繋がりますので注意が必要です。

ライフスタイルによって重視するポイントはさまざまです。住まい探しの際には、自分のライフスタイルと照らし合わせながら、間取りを選ぶようにしましょう。

4LDK・平屋とマンションの間取り例

4LDKの間取りを、平屋の住宅に採用した場合の間取り図をご紹介します。1階建ての平屋の一戸建てやマンションは、高齢のご家族や小さな子どもとの暮らしにも安心。部屋の配置次第でワンフロアでも1人ひとりのプライベートはしっかり保たれます。

北玄関の例(30坪)

広さは30坪と、4LDKの中では平均的な広さの間取り例です。明るい南東側に家族の集まるLDKがあり、日中は日当たりがよく気持ちのいい時間を過ごすことができます。中央の和室の引き戸を開ければ、より広々と開放的な空間に。

和室は、ゲストルームや洗濯物を畳むなど家事を行うスペース、あるいは子どもの学習コーナーにするなど、ライフスタイルに合わせてさまざまな活用ができます。

浴室、洗面室、トイレ、キッチンといった水回りは家の東側にまとめられ、家事のしやすい動線になっているのも特徴です。

各居室の独立性の高い間取りの例(35坪)

35坪、広めの4LDKの間取り例です。南の玄関を入ると西側に1畳の土間があり、アウトドアグッズやペットの散歩用具など外で使用する道具類などを十分収納できます。

居室と居室のあいだに空間を取った間取りは、プライバシーを損なうことなく、2世帯や大きくなった子どものいる家族でも使いやすいのが特徴です。

また、リビングの外に6畳もの広いデッキがあります。シェードやパラソル、テーブルセットなどを設置すれば、晴れた日にはティータイムや食事を楽しめますね。全体的に壁面収納やクローゼットなどの収納空間が多く、室内をすっきりと見せることができるうえ、空間的にゆったりと暮らせる間取りとなっています。

リビングを中心とした家族の集まりやすい間取りの例(27坪)

27坪のコンパクトな4LDKの間取りの例です。東の玄関を入ると西側のバルコニーに面して間取りの中心に12畳のリビング・ダイニングがあり、各居室は北西と南西に洋室、南に和室、南東に洋室とそれぞれ6畳のスペースとなっています。この間取りの特徴は、リビングを介して北西、南西の洋室、南の和室に繋がるレイアウトです。こうしたリビングを中心とする間取りは、家族が部屋にこもり切りにならず、家族のコミュニケーションが取りやすく、家族団らんを大切にする家庭にはおすすめです。

また、西側一面にバルコニーを設置することで、多くの観葉植物などを日に当てることができます。

より居室の独立性の高い間取りの例(40坪)

大きいリビングが魅力の、ゆったりした40坪の4LDKの間取り例です。西の玄関前にはポーチと土間があり、靴やベビーカー、傘など外で使うものも十分に収納できます。

ホールを挟んで手前が生活空間、奥にリビングやサンルームという贅沢なレイアウト。中央付近に床の間のある和室を置くことで、客間やなごみのある空間となります。キッチンとサンルーム、洗面所がリビングを経由しているため、家事動線もすっきりしています。

4LDK・2階建ての間取り例

次に4LDKの間取りを、2階建ての住宅に採用した場合の間取り例をご紹介します。2階建ての住宅は、生活空間が上下階に分けられることで、子どものいる世帯、親と暮らす2世帯なども、家族間のプライバシーが保たれやすいことが特徴です。敷地の広さが限られる場合も、2階建てなら理想の間取りを実現しやすくなります。

上下階でパブリックスペースとプライベートスペースをはっきりと分けた例(35坪)

35坪北玄関、2階建て4LDKの間取り例です。2階建て4LDKの間取りの一般的な特徴は、家族の居室を2階とし、1階はリビングと水回り、客間として使える洋室が配置されていることが多いことです。パブリックスペースとプライベートスペースをはっきりと分けられ、この間取りにもその特徴がみられます。

この間取りに関しては、1階の洋室は独立した居室として使用できるため、将来子どもが増えた場合や親との同居など、世帯人数が増えた場合でも対応できるのが特徴的です。さらに玄関を通らず、土間を経由してユーティリティ(家事室)、キッチンへと動線があることで、家事動線が優れているのも特徴といえます。

廊下の少ない効率的な間取りの例(34坪)

34坪東玄関、2階建て4LDKの間取り例です。この間取りの特徴としては、南向きに面し、明るく開放的なLDKがあることです。また、玄関ホールから直接リビングに繋がっていることから、すべての居室に入る際、必ずリビングを通るようになっていることも特徴です。こうした間取りは家族間の自然なコミュニケーションを取ることができるので、子どものいる世帯では安心感をもたらします。

1階に余分な廊下がないなど、全体的に面積の無駄がない間取りです。敷地面積に制約があるような場合、こうした効率的な間取りがおすすめです。

共用するスペースの収納を重視した間取りの例(40坪)

40坪東玄関、各スペースを大きく取った2階建て4LDKの間取り例です。この間取りは、収納を重視していることが特徴です。家族が共用するスペース(玄関脇、キッチン脇バックヤード、2階ホール)に収納を配置しています。

家事動線についても効率的で、料理や洗濯などの水回り動線や、食事の配膳などの動線も考えられています。2階の居室を南向きに揃え、北側に収納とトイレなど水回りを配置しているのも理想的な間取りといえるでしょう。

西玄関の例(34坪)

34坪西玄関、吹き抜けを採用した明るいダイニングスペースがある、2階建て4LDKの間取り例です。この間取りの特徴は、まず目を引くダイニング部分上部の吹き抜けです。明るいダイニングとなり、キッチンやリビングも明るく開放的な空間としてくれるでしょう。

ただ、居室、共用スペースとも若干収納スペースが少ないので、物の管理には気を付けたい間取りといえます。

まとめ

ここまでいくつかの事例をご紹介してきましたが、比較的広い4LDKの間取りを、快適な空間にするには、一戸建てなら家の中央まで光や風が十分に行きわたること、家事動線がシンプルにまとまっていることがポイントです。窓の大きさや、ドアなどの開口部の位置を検討しましょう。

2階建ての場合は、高齢のご家族にとって負担とならないこと、上下の移動が少ない家事動線になっていることを意識しましょう。特にリビングや水回りは、この2点を十分に考慮して決めると後々の生活も負担が少なく安心です。

いずれにせよ、世帯人数やライフスタイルに合わせた間取り選びをするためには、さまざまな間取り例を見比べたうえで、満足できる住まいの形を見つけましょう!

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