フローリング掃除に必要な道具と手順とは?普段のお手入れから本格的な大掃除方法を解説します


フローリング掃除の基本

フローリングは細かなゴミなどが目立ちやすい割に、素足で歩いたり寝転んだりすることも多い床材です。

フローリングの汚れの原因は皮脂、ホコリや衣類の繊維クズ、髪の毛、料理で使う油などに加えて、結露から生じたカビや、放置されて劣化したワックスなど。こまめに掃除すれば汚れがつきにくいフローリングだからこそ、定期的に掃除してきれいな状態をキープしましょう。

毎日の基本的な掃除が大切

つい掃除機をかけたくなってしまうフローリングですが、細かいチリやホコリが舞い上がるため、毎日の掃除は使い捨てのフロアワイパーで行いましょう。その際、ウェットタイプだと水分がホコリを寄せ集めて床に取り残してしまうことがあるため、日々のフローリング掃除にはドライタイプを使うとよいです。

また、お掃除ロボットにはゴミを吸い取ると同時に水拭きできる機器も発売されています。時々水拭きでさっぱりさせたいという人はフローリング掃除に取り入れてみてはいかがでしょうか。

定期的なフローリングの掃除手順

フローリングの汚れが気になってきたら、毎日の掃除に加えたケアをしましょう。

まずフロアワイパーのドライシートでホコリ、髪の毛などを取り、掃除機でそのほかのゴミを吸い取ります。次に固く絞った雑巾で水拭きするか、フロアワイパーのウェットシートで床材についた汚れを拭き取り、乾いたら乾拭きします。

ほかにも、エコな掃除用品として人気のクエン酸をフローリング掃除に使うこともできます。クエン酸はスーパーやドラッグストア、ホームセンター、100円均一などで購入出来ます。弱酸性の性質を持つクエン酸は、タバコのヤニなどアルカリ性の汚れに効きます。また、殺菌効果もあるため除菌しながらフローリングを掃除できます。

スプレーボトルに500mlの水を入れ、小さじ2杯のクエン酸を入れたクエン酸スプレーはナチュラルなクリーニングに大活躍。フローリングに吹きかけ、固く絞った雑巾で拭きましょう。赤ちゃんに優しく、節約にもなるためお財布にも優しいアイテムです。

ただし、床材によっては白く変色する場合もありますので、まずは目立たない部分で確認してから使用しましょう。

重曹、セスキはフローリング掃除に使ってもいいの?

重曹、セスキ(セスキ炭酸ソーダ)は弱アルカリ性の天然素材。スーパーなどでも売っている、さまざまな掃除に使えるアイテムです。重曹よりセスキの方がアルカリ濃度が高く、タンパク汚れや皮脂汚れに効果があります。

フローリング清掃に重曹やセスキは使えるのか、気になる人も多いことでしょう。基本的に、重曹、セスキはフローリングのワックスを剥がしてしまうため、フローリング清掃に使うのは避けた方が無難です。もしどうしても使いたい、という場合は必ず薄めて使用するようにしましょう。

フローリングの目立つ汚れはどう除去する?

フローリングの黒ずみが目立つようになったら、本格的な汚れ落としをしましょう。

黒ずみは洗剤を使って磨く

フローリングには、黒ずみなど掃除機やワイパーだけではなかなか取り切れない汚れもあります。このようなフローリングの黒ずみの原因は、皮脂や油分、カビなど。これらの汚れは雑巾がけをしたり、洗剤を使うなどして、しっかり落としましょう。

台所用の中性洗剤を小さじ1~2杯、2リットル程度のお湯か水に入れて雑巾に含ませ、固く絞ります。

皮脂や油汚れ、カビによる軽い黒ずみは、この雑巾がけで落とすことができます。使用する部分によりスポンジなども利用し、洗剤残りが気になるようなら最後に水拭きを加えてください。

2~3週間ごとの拭き掃除で、しっかり汚れを取り去りましょう!

カビには無水エタノールか逆性石鹸

フローリングの隙間に生えたカビや取れないカビには、無水エタノールを80%程度に希釈したものをスプレーして拭き取ります。床表面の場合はなるべくスプレー前にカビを落としてから使用し、隙間の場合は爪楊枝や古い歯ブラシなどでこすり取りましょう。

ただし、この方法もフローリングによっては色落ちすることがありますので、無水エタノールを利用する際には先に目立たない部分で試してから使いましょう。

もし無水エタノールではフローリング材が色落ちするという場合は、逆性石鹸を使いましょう。逆性石鹸は普通石鹸のように汚れを落とすものではなく、陽イオン界面活性剤を主成分とする殺菌剤。カビや細菌を殺菌消毒する働きを持つため、フローリングのカビの黒ずみにも有効です。

逆性石鹸は原液のまま手指につくと手荒れの原因になりますので、必ず薄めて使用しましょう。また、希釈した逆性石鹸は保存が効かないため、当日中に使い切るようにするとよいでしょう。

仕上げにはワックスがけがおすすめ

フローリングにワックスをかけると薄い樹脂の膜が張るため、床材を傷や汚れから守りやすくなります。

そのためフローリング掃除の仕上げにワックスがけをすると、きれいな状態を長く保つことが可能に。

かけたワックスを乾かす時間がかかるため、フローリングのワックスがけは1日仕事です。カラッと晴れて風が強くない、湿度の低い日に、早めの時間帯から作業開始しましょう。

掃除機をかけた後、ゴミを極力取り去りながら雑巾で水拭きしたら、十分に乾かします。その際、足裏の皮脂が再びフローリングにつかないように、靴下を履くなどの準備を忘れずに。

ワックスは、初心者の場合はシートタイプが使いやすいですが、コーティング力を期待するなら液体タイプがおすすめ。ゴム手袋をはめ、入口と反対の角から手前に向かって均一にワックスをかけていきます。

ワックスを塗った床は乾くまで触れません。しっかり乾燥させてから二度塗りすると、持ちもよくさらに美しい仕上がりとなります。

フローリングのワックスがけは半年に一度が目安。素敵なフローリングをより長い期間、快適に保つため、しっかりとお掃除しましょうね。

 

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