エアコンのフィルター掃除をせずにいると大変なことに!基本の掃除手順とは?


エアコンのフィルター掃除をしないとどうなる!?

暑さ寒さがこたえるシーズンには、毎日フル稼働状態になるエアコン。でも、フィルター掃除が面倒で、つい先延ばしにしながら使い続けている…という方は多いのでは?

エアコンとは、使えば使うほどフィルターが汚れるもの。「部屋の空気を吸い込み、適切な温度に整えた空気を吐き出す」というのがエアコンの仕組みなので、運転させれば室内のホコリを空気と一緒に吸い込むのは避けられないのです。

フィルター掃除をせずにエアコンを使い続けていると、
・エアコン内部にたまったホコリやカビが飛散する
・エアコンの風が臭う
・ホコリがフィルターに詰まることで、運転効率が下がって電気代がかさむ
このような問題が起きる原因になってしまいます。

エアコンのフィルター掃除は、毎日使っている時期なら2週間に1度行うのが理想的な頻度。それ以外は、1ヶ月に1~2度程度で十分です。「でも、掃除ってどうやるんだっけ…」という方のために、今回は自分でできるフィルター掃除の基本的な手順と、特にひどい汚れの落とし方についてご紹介しましょう。

普段のエアコンのフィルター掃除は3ステップで

普段のフィルター掃除は、それほど大がかりにしなくとも大丈夫。簡単3ステップで、きれいな空気をキープしましょう!

用意するもの

・掃除機
・エアコンの取扱説明書
・ホコリよけのマスク

 掃除の手順 

[ 1 ] フィルターを外す前に、掃除機で吸う
マスクをつけたら、フィルターを外す前に、吹き出し口を掃除機で軽く吸いましょう。こうすると、フィルターを外すときに外側のホコリが舞い散るのを防ぐことができます。 

[ 2 ] フィルターを外す
カバーを開け、フィルターを外します。外し方はメーカーや機種によって異なるので、お手持ちのエアコンの取扱説明書を確認の上、正しい方法でフィルターを外しましょう。

[ 3 ] フィルターを掃除機で吸う
外したフィルターのホコリを、掃除機で吸い取りましょう。吸い取る面は、フィルターの表側です。
エアコンが吸い込んだ空気は、フィルターの表から裏へと通っていくので、ホコリは特に表側についています。裏側から掃除機をかけると目詰まりを起こしてしまうこともあるため、フィルターの向きには十分注意してくださいね。

フィルターの汚れがひどい場合はどうしたらいい?

いざフィルターを外してみたら、掃除機だけでは落とせないほど汚れがたまっていた…という場合も。そんなときは、この方法でスッキリ! 

こんなフィルターは特に汚れている!

フィルターは外から見えないので、外すまでは汚れの程度がわかりにくいもの。ですが、次のような場合は、汚れがかなりたまってしまっているかもしれません。

[ 1 ] 長期間、フィルター掃除をしていない
エアコンは部屋の空気を吸い込んで運転するという構造上、使えば使うほどフィルターが汚れていく…というのは、ご説明したとおり。掃除をしていない状態で長期間使っていた場合は、それだけ汚れもたまっているということになります。 

[ 2 ] キッチンに近い場所にある
LDKの部屋など、キッチンの近くに設置されているエアコンは、調理中の油を含んだ空気を吸い込んでいます。するとフィルターは、ホコリと油が一緒になった頑固な汚れがこびりついた状態に。自動お掃除機能がついたエアコンでも、フィルターに油がつくと、ホコリを除去するパワーが弱まって汚れてしまいます。 

[ 3 ] エアコンの性能が高い
機能がアップした新しいエアコンほど、空気を吸い込むパワーも優れています。すると、キッチンなどの古い換気扇よりも、新型エアコンのほうが強く空気を吸い込んで、それだけ汚れも多く吸い寄せてしまう…という場合もあり得るのです。

ひどい汚れは水洗いで落とす

掃除機だけでは落とせない汚れは、水洗いでスッキリ流しましょう。用意するものは、やわらかめの掃除ブラシや使い古しの歯ブラシ、中性洗剤です。

まず、外したフィルターにシャワーなどで水を当てます。掃除機をかけるときとは逆で、フィルターの裏側から水を当てるのが大切なポイント。フィルターの表から裏へ空気が通り抜ける途中でつまったホコリは、裏から押し出すように水を当てるのが効果的なのです。

水だけで落としきれない汚れは、中性洗剤を薄めてかけ、ブラシでやさしくこすります。洗い終わったらタオルなどで水気を取り、しっかり乾燥させてから元に戻しましょう。生乾きのままフィルターをはめ込んでしまうと、カビの発生原因になってしまいます。

家庭で落とせない汚れはプロに頼む

エアコンの構造が複雑だったり、ひどい汚れがたまってしまったりしたら、プロのハウスクリーニングにお願いするのもひとつの方法です。
プロによるエアコン清掃は、専用洗剤や特別な機械を使って行うもの。範囲も、フィルターのほか、カビが繁殖しやすい内部の細かなパーツ類にまで及びます。より安心してエアコンを使いたい方は、年に1~2度こうした特別なお手入れをお願いするのもよいでしょう。

料金は業者によって異なりますが、一般家庭で使われる壁掛けタイプの場合は、通常1台1万2千円前後、自動お掃除機能付きの場合はそれより高額になるのが一般的です。

きれいなエアコンで快適な暮らしを!

エアコンのフィルターがきれいになると、ホコリをエサにするカビの繁殖を防ぐことができるので、空気が臭うこともなく体にも安心。
さらに、エアコンが本来の運転効率を取り戻してくれるおかげで、電気代の節約効果も!フィルターが目詰まりしている状態と比較すると、冷房時で約4%、暖房時で約6%の消費電力を削減できるといわれています。

つい後回しにしがちなフィルター掃除ですが、こまめに行えば汚れがたまりにくく、それだけ毎回の掃除はラクになります。気持ちよく健康的な住まいのためにも、ぜひ定期的に行ってくださいね!

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